どうも、こまです。
うちのまさちゃんは今までに2回肛門嚢が破裂した事があります。
破裂というと大変に聞こえますが、命に関わるほどではありませんでした。
しかし破裂しないに越した事は無いので、2回の破裂を経験して覚えた私の、肛門腺絞りの方法を解説してみたいと思います。
猫の肛門腺とは何か?
猫には肛門の左右に肛門線(こうもんせん)と呼ばれる分泌物を排出する器官があります。犬にもあります。猫には肛門が3つあるという言葉を聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれませんが、肛門腺から出るのは排泄物ではなく、強い匂いを発する分泌液です。
肛門腺から出た分泌液は、肛門嚢(こうもんのう)という袋状の器官に溜まり、うんちをする時などに一緒に排泄されます。
いわゆるマーキングやコミュニケーションに役立つもののようです。
私は、かぎちゃんが勢いよくダッシュした時にピュピュッと茶色い液体がお尻から出たのを見た事があるので、力が加わった時に出るようになっているのかも知れません。
肛門嚢の炎症
肛門腺の分泌液は、猫の個体ごとに異なっていて、サラサラの液体状の場合や、ドロドロしている場合、色も茶色だったり灰色だったり様々です。
かぎちゃんはサラサラの茶色で、ももちゃんはサラサラの灰色、そして問題なのがドロドロ灰色のまさちゃんです。
まさちゃんのものは例えるならば粘土質の土のようで、当然サラサラの液状に比べると詰まりやすいだろうという事が容易に想像できます。
分泌物が排出されないと肛門嚢に溜まっていき、そこに細菌が繁殖して炎症を起こすと、肛門嚢炎(こうもんのうえん)という病気になるのです。
肛門腺しぼりとは
まさちゃんの肛門嚢炎に気付いたのは、肛門の横に傷があり膿が出ているのを見つけた時が最初でした。
すぐに病院へ連れて行き、肛門嚢炎と診断され処置をしてもらい、肛門腺のしぼり方を教わりました。
以後、定期的に肛門周りをチェックして肛門しぼりを行ってきました。
肛門を時計に見立てると、だいたい4時と8時の位置に肛門腺があるので、そこを押さえながら指でつまむようにしぼるのですが、コツをつかむまでに少し時間がかかりました。
まさちゃんも嫌がるので大変だし、分泌液がものすごくクサくて服に付いたりするともっと大変なのでゴム手袋をしてティッシュで押さえながら出しています。
慣れてくると、肛門嚢のあたりの手触りで溜まっているかどうか分かるようになってきます。
肛門嚢炎の症状
肛門嚢炎になると、痛みのためうんちが出にくくなったりします。
また明らかに肛門嚢のあたりが腫れていたり赤くなっていたり触ると痛がったりします。こういう時は無理に絞ろうとせず動物病院へ連れて行った方が良いかもしれません。
肛門嚢炎は繰り返す場合があるので(実際にまさちゃんは2回経験しています)飼い主が定期的に肛門しぼりを行うことが大事だ思います。
ただ猫の場合は分泌液が出にくい子は少ないそうなので、猫を飼っている方で肛門しぼりの事を知っている割合は意外に低いのではないでしょうか。
私も猫飼い歴は長いのですが、肛門嚢が破裂したのはまさちゃんが初めてでした。
肛門しぼりは大変ですが、溜まった液が出るのを見るのは少し楽しいです(変態)
後日、3度目がありました…ごめんね。まさちゃん。
(破裂後の傷の画像がございます)